肩こりとは?
人は重い頭や腕を首、肩、背中の筋肉を使って支えています。肩こりの大半はそれらの筋肉に疲労がたまることから起きています。筋肉を使うと老廃物が出るのですが、通常であれば血液が老廃物を運び去ってくれます。ですが間に合わなくなると筋肉内に老廃物がたまり、筋肉が張ってくるのです。また筋肉が張ると、血管を圧迫して血行を悪くしてしまうという悪循環を生みだしてしまいます。なぜ筋肉に疲労がたまるのかというと、原因は様々で、首の異常や姿勢からくるもの、腕の使い過ぎや下着による圧迫、眼精疲労、内臓の下垂によっても引き起こされます。これらのことが肩こりの大きな要因になっていると考えられています。
肩こりを改善させるには
血行を良くしてあげることで、筋肉内にたまった老廃物を血液が運び去ってくれます。同じ姿勢を長時間続けるのを避けたり、入浴などで体を温めたり、ウォーキングや運動なども効果的です。全身の筋肉を増やすとより効果的です。筋トレなどもおすすめです。ストレッチも効果的ですが、ほとんどの場合、背中の筋肉は引き伸ばされ、逆に前側の筋肉(胸の筋肉)は、縮こまっています。ですから背中の筋肉をより引き伸ばすようなストレッチは避け、前側の筋肉(胸の筋肉)を伸ばすようにストレッチすると良いでしょう。また日頃から疲労をためないように心がけて頂くことが大切だと思います。
肩こり〈別要素〉
肩こりでこりやすい僧帽筋という筋肉は、背骨の横を通って出た神経ではなく、脳から直接出た神経が動かしています。ですから姿勢の影響だけではなく、精神的ストレスによっても肩こりが起きる事がしばしばあります。これらの対策としても運動は有効ですが、各自なりのストレス発散をして頂くと良いと思います。なお高血圧の作用でも肩が張ったりもします。
肩こりに対する当院のアプローチ
肩こりは様々な原因がありますが、一番多く見られるのは「腕の使い過ぎからくる肩こり」です。普段重いの物を持つ人だけが肩がこるのではありません。むしろ重い物を持たないのに肩がこるという声のほうが多く聞かれます。同じ腕を使うという動作でも、日常生活で使う筋肉と、重い物を持つ時に使う筋肉は異なります。(日常生活の負荷とはパソコンやスマートフォンを操作したりすることも含まれます。) 自覚として肩がこってると感じやすいのは、重いのものを持つ時に使う筋肉の方なのですが、日常生活で使う筋肉が使いすぎで疲労しても、それを補おうとして重いの物を持つ筋肉が緊張し、縮こまってきます。普段重い物を持たないのに肩がこるというのはこのような状態だと考えられます。ですから肩こりの改善には、日常生活で使う筋肉の疲労をとることも大切になってきます。そしてこの筋肉は背中側の筋肉なので、疲労がたまっているだけではなく、引き伸ばされて弱くなっています。なので長時間もみすぎてしまうと、筋肉がさらに引き伸ばされてより弱くなり、その時は楽になっても翌日には肩こりがよけいにひどくなってしまう場合もあるので注意が必要です。また日常生活で使う筋肉は、首と肩甲骨を結んでいますので首のゆがみにもつながってきます。首には前にも後ろにも筋肉がついていますので、首こりもひどくなってしまいます。
また腕を前で使う機会が多いと、顔と首が前の方に突き出てしまいます。いわゆるストレートネックです。首の前面から背中に向かう神経もあるので肩甲骨の間がこって気持ち悪くなってしまうこともあります。
当院のカイロプラクティックコースでは体全体のバランスを整えていくように骨格も調整していきます。そして肩まわりの筋肉の緊張を緩め、血行を良くするように調整します。
例えば猫背になると、肩も内側に入り腕の位置が前の方になります。例えば荷物を持つ時も体から遠ざけて前の方で持つと重く感じるように、腕の位置も前の方になるとその重さを支える為に首、肩、背中の筋肉により多くの負担をかけてしまいます。同じ動作をしても体の負担が変わってくるのです。このような場合は、背筋を伸ばしやすくするように骨格を矯正することで、肩こりも改善していきます。また、腕や背中の筋肉を動かしているのは、首から出た神経です。猫背の方は、首にも異常が見られることがあります。首のバランスもソフトに整えてあげると、神経の働きが改善され、筋肉もより緩みやすくなります。このように単に肩こりといっても、肩だけの問題ではない場合が多く、体全体のバランスを整えていくことが大切になってくると思います。
肩こりの目安
睡眠をとっても肩こりが改善しない場合は体にゆがみが出ていることが考えられます。また肩と首の筋肉はつながっていますので、肩がこってくると首にも疲れやゆがみが出ていることがあります。そうなると頭痛になる場合もありますので、それらの時は施術が必要な時期だと思ってご来院下さい。