骨盤矯正の効果を高めるために
骨盤は腰から出た神経の通り道にもなっている重要な場所です。そして靭帯でしっかりと固定されており、実際はあまり動かない部分なのです。ですが関節には動きがあり、その関節の動きがとても重要なのです。
骨盤がゆがんだり動きが悪くなってしまうと、骨盤まわりの血液の循環が悪くなり、腰痛や足のはりや痛み、しびれやつらい生理痛を引き起こす原因にもなってしまいます。
また骨盤の関節には、そこを動かす筋肉が直接ついておらず、骨盤まわりの筋肉をもむだけでは、骨盤は動いてくれません。そこで骨盤矯正という技術が必要となってくるのです。
骨盤矯正というと、固い骨盤を動かすというイメージがありますが、実際は、動きすぎで不快感が出ていることも多くあります。その場合は、テーピングで半固定したり、短時間アイシングすると、今までなかなか取れなかった痛みが改善していくケースが多く見受けられます。
ですから状態によって対処の仕方も異なってきます。そして骨盤矯正はカイロプラクティックの得意分野であり、私はカイロプラクティックの専門学院での授業や、セミナーなどでその技術と知識を学びました。
骨盤矯正にも様々な方法があるのですが、当院では「ドロップベット」と呼ばる特殊なベットをアメリカより導入し、その特殊なベットを使用した骨盤矯正も行っています。この矯正法は有名なカイロプラクティックのテクニックの一つで、体にかかる負担が少なく、特に腰痛と骨盤矯正に強いのが特徴です。米国では半数以上のカイロプラクターが臨床にとりいれており、腰痛の7割に効果があるとされています。
当院ではきちんと検査をしてから、必要な部分に対して矯正を行っています。
このように骨盤矯正はとても重要なのですが、骨盤矯正だけではたして十分なのでしょうか?
例えば人は立っていたり、歩いている時、骨盤を支えるために、足や腰を使っています。土台が安定していると、立ち姿勢や歩き方がきれいになります。骨盤まわりの動きがスムーズになると血行も良くなるので骨盤の中を通っている神経の働きも良くなり、様々な症状の改善につながってきます。
このことからも骨盤矯正だけをするのではなく、足や腰の関節や筋肉のバランスも整えていくことがとても重要になってきます。
よく決まった足で長年足を組んだりしていると骨盤がゆがむといいますが、骨盤だけではなく股関節、背骨なども影響を受けてしまいます。また横座りをずっとしていると膝まで影響を受けますし、おしりが大きく見えたり骨盤がひらいているように見えたりするのは、実際は骨盤だけではなく、股関節のゆがみの影響が大きいと考えられます。そして下半身のバランスが悪ければ、上半身でバランスを取ろうとするのでそれが肩こりにもつながってしまいます。
カイロプラクティックには、矯正場所を判断する多くの検査法と施術の方法があります。それらを使用することで体全体のバランスまで考えることができます。
骨盤矯正 施術風景
産後の骨盤矯正について
妊娠時には、出産にむけてホルモンが分泌され、骨盤まわりの靭帯が緩み、骨盤が動きやすくなります。ですが関節の安定性がなくなることで、腰痛が出やすくなったり、筋肉により多くの負担がかかってしまいます。(当院では妊娠中期以降の方の施術も受け付けており、仰向けでの調整やテーピングでの施術を行っています。)
そして産後もしばらくは、関節の安定性がなく、抱っこや授乳の姿勢もあって体のバランスも崩れ、骨盤のゆがみ、腰痛、足のはり、痛み、しびれなども引き起こしやすくなってしまいます。またまとまった睡眠もとりにくく、育児疲れなどから疲労がどんどん蓄積されてしまいます。
そのような時にはカイロプラクティックが特に効果的です。当院のカイロプラクティックは、骨盤矯正はもちろん、体全体のバランスを整えるように骨格を心地よく矯正し、必要な筋肉も心地よくほぐします。美脚効果もあり、体がリラックスしてくると、症状の緩和だけでなく気分までも変わってきますよ!
※いつから施術をうけたらいいですかとよく聞かれますが、産後から骨盤まわりの靭帯が徐々に固くなってきますので、早いほうがより効果的だと言えるでしょう。