実際はゆがんでいても背骨に柔軟性があれば問題ありません。ですがその状態が長く続くと、一部の関節や筋肉が固まってしまいます。そうなると自然と別のところをより動かすことでそれを補います。そしてそれも長く続くと、より動かしたところに負担がかかり過ぎ、痛みを引き起こすことがあります。この場合は痛みが出ているところが固くなっているわけではないので、そこを押したりほぐしても改善しません。
また逆の場合もあります。動きすぎる場所があるので、そこを安定さすために他の部分が固くなり、凝りすぎたような状態になることもあります。このような場合は固い部分をいくら押したりほぐしても、一瞬は楽になりますがすぐに元の状態に戻ってしまいます。
痛みだけでなく、肩こり、腰痛、手足のしびれなどの慢性的な症状というのは、こういった状態が多いと考えられます。症状が出てるところだけを施術しても、なかなか改善しないケースがあるのです。
他にも様々なことを考えながら施術を行っています。神経の走行も考えながら施術をすることも大切なことだと思います。例えば膝が痛いのであれば、膝に向かって伸びている神経は、腰から出ていますので、膝だけではなく、腰も調べます。そしてその神経は筋肉の間を通っていますので、筋肉も問題がないか調べます。また腎臓の近くを通っていますので、必要であれば内臓の施術も行います。
しっかりと調整できると施術の効果も長持ちしますよ。よりよい施術ができますよう、関節、神経、筋肉、頭蓋、内臓の調整など日々勉強しております。